11⽉3⽇は「合板の⽇」― 我が国合板関連産業の更なる発展を⽬指して ―
皆様におかれましては、平素より日本の合板産業及び日本合板工業組合連合会への多大なご理解とご支援を賜り厚くお礼申し上げます。
さて、日合連は、「あらゆるところに、国産合板を使用し、木材自給率50%を目指す(AKG50)」をキャッチフレーズにした全国的な活動を積極的に展開し、「構造用合板の手引き」等の最新版のマニュアルや12mm厚の国産構造用合板の壁倍率のパンフレット等を作成・配布するとともに、関係省庁と連携して、選挙用ポスター掲示板への国産合板の活用、国産内装用合板や国産フロアー台板の開発、国産型枠用合板や学校等公共建築物のための高強度の床や壁の開発・普及等を行っております。
また、昨年11月に日合連及び特定非営利活動法人木材・合板博物館の共同提唱により、故浅野吉次郎翁が、我が国で初めてロータリーレースを開発し「合板」が製造された日を記念して、11月3日を「合板の日」と制定し、合板業界の発展に貢献された方々への表彰をはじめ、各種の記念行事を行う予定です。
国際的には、関税撤廃を前提とするTPP交渉及びカナダ、中国・韓国等とのEPA/FTA交渉における合板(OSBを含む)輸入関税の維持を要望するとともに、WTOに加入したロシアの原木輸出関税の推移に注目しながら必要な輸入材の安定的確保等を図って参ります。
また、現在も日本で利用されている合板の約60%が東南アジアや中国で生産されたいわゆる「輸入合板」であることから、地域経済の振興と日本の森林資源の有効活用を通じた我が国の森林再生にブレーキが掛かっている事実を訴え、貴重な熱帯雨林の保護と動植物の生態系維持のためにも日本の植林木を主原料とした合板の製造販売を一層拡大していく所存であります。
日合連と致しましては、閣議決定された「森林・林業基本計画」に則り、本年は、国産材の利用量300万m3を目指し、日本の森林再生と地域経済の活性化、そして地球環境の保護と地震や災害から国民の安全と健康を守る住環境の充実を図るため、環境創造産業・住宅創造産業として一層発展できるよう一意専心努力する所存ですので、皆様の一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。