合板(ごうはん)について合板の種類

用途別分類
接着性能別分類
樹種別分類
構成別分類

用途別分類

普通合板(1類・2類) 一般的な用途に広く使われる合板。
コンクリート型枠用合板(1類) コンクリート打込み時にそのせき板として使用される合板。
表面加工コンクリート型枠用合板(1類) コンクリート型枠用合板の表面に塗装・オーバーレイなどの加工をした合板。
構造用合板1級(特類・1類) 木質構造建築物の構造耐力上重要な部位に使用される合板
構造用合板2級(特類・1類) 1級と同様に使用される。主に針葉樹合板。
化粧ばり構造用合板(特類・1類) 構造用合板の表面又は表裏面に化粧単板を貼った合板。
天然木化粧合板(1類・2類) 普通合板の表面に、美観を目的として天然銘木の薄い単板(スライスド単板)を貼り、住宅の内装用や家具用に用いられる合板。
特殊加工化粧合板(1類・2類) 普通合板の表面に美観と耐久性を目的として天然銘木以外のものを貼ったり、木目模様などを印刷加工したりした表面加工合板。オーバーレイ合板、プリント合板、塗装合板など。
用途によって防虫処理、難燃処理、防炎処理した合板がある。
防虫処理合板 普通合板、構造用合板、天然木化粧合板、特殊加工化粧合板にラワン材を食害する「ヒラタキクイムシ」を防除するため製造時に防虫薬剤で処理した合板。
難燃処理合板 普通合板、天然木化粧合板、特殊加工化粧合板に難燃薬剤で処理し燃え難くした合板で、建築基準法による内装制限の指定箇所に使用することのできる合板。厚さは5.5mm以上。
防炎処理合板 普通合板、天然木化粧合板、特殊加工化粧合板に防炎用薬剤で処理をした合板で、消防法により指定される展示会場・舞台などに仮設材料として使用される。厚さは4mm未満が主。

接着性能別分類

合板は、単板を接着剤で貼り合わせて作るため、接着強度が合板の生命であるといえます。
合板を正しく使用するには、使用する場所(環境)に応じて使い分けることが大切です。

JASによる接着性能別分類は次のとおりです。
特類 屋外又は常時湿潤状態となる場所(環境)において使用することを主な目的とした所定の接着の程度を満たす合板。(建築基準法に関する告示では、屋外に面する壁または常時湿潤の状態となる恐れのある壁の場合、使用する構造用合板は特類に限るとされています。)
1類 コンクリート型枠用合板及び断続的に湿潤状態となる場所(環境)において使用することを主な目的とした所定の接着の程度を満たす合板。
2類 時々湿潤状態となる場所(環境)において使用することを目的とした所定の接着の程度を満たす合板。

樹種別分類

合板は合板用原木の樹種により、次のとおり分けられる。
針葉樹合板 合板のすべての層を針葉樹を用いたもの。
広葉樹合板 合板のすべての層を広葉樹を用いたもの。
針葉樹合板
針葉樹合板
広葉樹(シナ)板
広葉樹(シナ)板

※資料出所:(公財)日本合板検査会

構成別分類

ベニアコアー合板 心板に単板を用いて製造した合板。
特殊コアー合板 心板に単板以外の材料を用いて製造した合板。
- ランバーコアー合板
心板にランバー(挽板)、表・裏・添え心板に単板を使用した合板。ブロックボードとも呼ばれる。
- ボードコアー合板
心板にパーティクルボードやMDFなどを使用した合板。
- 軽量合板
心板に紙を蜂の巣状等樹脂加工したもの(ハニカム)を使用した合板。このほかにインシュレーションボードを用いたものもある。