謹んで新年のお慶びを申し上げます。
昨年は、未だ終結の見えないロシア・ウクライナ戦争をはじめとした不安定な国際情勢や米国による関税政策が世界経済に影響を与えたままの状況が続きました。一方、国内では、物価高騰が経済活動や社会生活に大きな影響を与え、個人消費、とりわけ新設住宅着工が低迷するなど、木材業界は1年を通して厳しい環境に置かれました。また、大規模な林野火災や人里でのクマによる人身被害が多発するなど、森林管理にも関わる事柄が頻繁に報道された年でした。
今年の干支は「丙午(ひのえ・うま)」です。丙は、植物の成長に例えて「芽が成長し、葉が広がり、成長が著しい状態」を意味すると言われます。また、午は、成長や成功・繁栄のシンボルとして、十二支の中でも縁起が良いとされています。昨年の厳しい状況から少しでも転じて、成長や成功の兆しが見えてほしいと切に願う年の始めです。
日合連は、これまでも、国産針葉樹を主な原料として、構造用合板、フロア台板、型枠用合板等の開発に取り組み、住宅はもとより、非住宅建築物や土木・建設分野においても、合板の新規需要を開拓してまいりました。
合板業界を取り巻く情勢には引き続き厳しいものがありますが、日本国内に供給されている合板の半分程度は、依然として輸入合板で占められている状況に鑑み、「Go(合板)!700!」をスローガンに、国産製品の特長や利用のメリットを積極的にPRするなど、国産材合板の更なる需要拡大につながる取組を展開してまいります。また、現在、建築物における構造材利用の更なる拡大を目指して、オール国産材資材として、厚物合板よりも更に厚い「超厚合板:CLP(Cross Layered Plywood)」の製品開発を進めています。
このような取組の推進により、国の森林・林業基本計画が掲げる国産材利用目標の一翼を担うとともに、地域経済の発展はもちろんのこと、日本の森林再生に一層貢献できるものと考えております。併せて、HWP(伐採木材製品)の利用拡大により、炭素貯蔵量を増加させるなど2050カーボンニュートラルの達成への貢献も期待されます。
合板産業の体質強化、国際競争力向上といった業界としての諸課題への対応を進めつつ、「合法性」や「持続可能性」の確保に留意した上で、日本の人工林資源を有効かつ永続的に活用できる国産材合板の製造販売を一層拡充させてまいります。
私どもは、今後とも、住宅をはじめとする建築物等における合板の需要拡大に取り組み、木造都市の創造に貢献するとともに、資源を余すことなく有効に利用し、将来にわたる資源造成にも貢献していく環境創造産業を目指して、より一層努力してまいる所存です。
本年も、皆様のご健康、ご多幸を祈念するとともに、合板産業へのより一層のご支援をお願い申し上げ、年頭の挨拶と致します。
