お知らせ
「平成22年度 合板技術講習会」の開催について
「合板原料の自給率60%を目指す技術講習会」
本年5月に「公共建築部等木材利用促進法」が公布され、6月には「森林・林業再生プラン」の中間報告が示されました。同プランでは国産材自給率50%以上を目指し、これにより雇用創出と山村地域の活性化を図るとされています。一方、合板原木の需要量は、輸入合板を含めると約1,000万㎥と膨大な量となっていますが、国産材自給率は僅か20%程度となっています。国産材全体の自給率50%を達成するためには、需要量の多い合板原料の自給率を60%まで増大する必要があることが、森林・林業再生プランにおいて試算されています。
そこで、厚物合板のさらなる需要拡大、型枠合板及びフロアーベースへの国産材利用を考える講習会を下記により開催しました。
記
主 催:(社)日本木材加工技術協会合板部会・日本合板工業組合連合会
後 援:(財)日本合板検査会・(社)全国木工機械工業会・合成樹脂工業協会
平成22年11月19日(金)午前9時30分~午後4時30分
会 場:(新)木材会館 東京都江東区新木場1-18-8 電話 03-5534-3111
受講者: 86名
日程及び内容
11月18日(木)「合板原料の自給率向上を目指して」
13:00~14:00 ・森林・林業再生プラン ~木材自給率50%をめざして~
東京大学アジア生物資源環境研究センター准教授
井 上 雅 文 氏
14:00~14:50 ・公共建築物木材利用促進法について
林野庁木材利用課課長補佐(利用推進班担当)
中 村 隆 史 氏
15:00~15:50 ・合板原料の現状と今後
双日株式会社 生活産業部門林産資源・不動産本部木材素材部
副部長 桐 山 孝 次 氏
15:50~16:40 ・カーボンフットプリントの表示に関する最近の動き
林野庁木材利用課課長補佐(消費対策班担当) 武 田 祐 介 氏
11月19日(金)「合板原料の自給率向上のための技術開発」
9:30~10:20 ・国産材を利用したコンクリート型枠用合板の開発
セイホク株式会社 合板事業部営業部 部長 遠 山 雅 美 氏
10:20~11:10 ・国産針葉樹によるフロアーベースの開発
大建工業株式会社 内装材事業部 次長 竹 原 章 宏 氏
11:10~11:50 ・表面平滑性向上による国産針葉樹合板の用途拡大
-化粧台板、フロア台板、塗装型枠等-
株式会社J-ケミカル 常務取締役 技術開発部長 木 下 武 幸 氏
13:00~13:50 ・厚物構造用合板による高強度屋根の開発
セイホク株式会社技師長・(独)森林総合研究所フェロー
神 谷 文 夫 氏
13:50~14:40 ・合板の虫害の現状とその対策
(独)森林総合研究所木材改質研究領域 木材保存研究室
主任研究員 大 村 和香子 氏
14:50~15:20 ・国産針葉樹対応型ロータリーレースの開発
株式会社名南製作所 営業部 山 田 英 貴 氏
15:20~16:10 ・住宅メーカーにおける国産材利用の取り組み
三井ホーム株式会社 技術企画部長 清 野 明 氏
16:10~16:30 ・総合討論